気が付いたら2024年が終わっていました。
何か心境や環境の変化があったわけではないのですが、ノベルゲーム以外のことにも手を出したり心を動かすこともあった一年だったような気がします。
2024年発売のうち、印象に残ったゲームをさっと7本振り返ってみます。
(もんぱら・もんくえはコラボ含めプレイが終わっていないので含まれていません。)
順番について、ある程度は作為的ですが、ある程度には不作為です。
7. 夜半に道連れ(非18禁) (スーパー担々麵ワールド(同人)) (2024-07-13)
女性同士間の巨大感情を浴びることのできる、30分ほどの掌編ノベルゲーム。
初対面の女性二人が、片方にとっては元恋人であり、もう片方にとっては配偶者にあたる男性を埋める話です。(公式の説明)
物憂げで雰囲気のあるタイトル画面でまず引き込まれ、流れてくるLo-fiをお供に、行間の丁度よい文章をするするっと堪能しました。
個人の癖に刺さったという意味で印象に残っています。
6. 失踪した友人の部屋に残されていたゲーム(非18禁) (rentaka(同人)) (2024-11-01)
モキュメンタリーホラーゲームで、プレイ時間は6時間ほど。((*´ω`*)モキュではない!)
※モキュメンタリー(英: mockumentary)は、映画やテレビ番組のジャンルの1つで、フィクションを、ドキュメンタリー映像のように見せかけて演出する表現手法
「"2019年ごろに話題となり、インターネット上で考察がくり広げられた謎のゲーム、という設定の3Dホラーアドベンチャーゲーム」をプレイするという建付けです。
今年はモキュメンタリーホラーというジャンルに人生で初めて触れました。
俗に言う"メタ"とは少し違う切り口なのですが、こういうものがあるのかと新鮮で、楽しみ方が漸くわかってきたところです。
ちなみに、背筋がぞっとして、クリアした日はお風呂に入るのがとても怖かったです。
なお、ジャンプスケア要素はほとんどありませんので、そこはご安心ください。
モキュメンタリーというジャンルに少し興味があるという方は、今Tverで視聴可能な『イシナガキクエを探しています』『飯沼一家に謝罪します』から入ってみるのがいいかもしれません。
5. アウラルと光の竜 ~Gathering Light~(非18禁) (みむいむ(同人)) (2024-07-13)
シナリオや戦闘システム、どれをとってもまさに王道RPGという感じで、ストレスなく最後まで楽しくプレイできました🐲✨
(※一方、キャラデはモン娘に対する作者の癖が非常感じられます)
単に主人公's含むキャラクターに魅力があったり、掛け合いが面白いだけでなく、きっちりと盛り上がるシーンやほろりと来るシーンもありで、まとまりの良い良作でした。
🥀おばちゃんが板🥀
4. It was a human.(非18禁) (Loser/s(同人)) (2024-07-27)
最初期からずっとファンで追っているLoser/sさんの新作です。
殺人犯への尋問という舞台設定やAI絵への加工等のぱっと引かれるような表面的な要素が取り沙汰されているかもしれないですが、この作品の良さとは一切無関係であり、ただひたすらに剥き出しの人間賛歌がそこにはありました。
きわめて内向的・自省的で、ともすれば私小説ともとられるような内容でしたが、逢縁奇演さんのこれまで一貫してきた人間ないし日常への肯定が、今まで以上にダイレクトに伝わってきて、思わず涙していました。
私はこの作品がとても好きです。「こちまつ」も応援しています!
3. 久遠の彼方(非18禁) (信馬鹿(同人)) (2024-04-20)
信馬鹿さんの新作SRPGで、単独でプレイ可能です。(「まほしょ」はぷれいしておくとちょっとうれしいかも)
配布サイトには40時間とありますが、キャラ数が非常に多く、早くても50~60時間はかかるので腰を据えてプレイすることをおすすめします。
特に好きなキャラは、サボリー・トゥルン・トリハス・パーキン・ジャレビ 等々……
サボリーかわいいよ、サボリー🐤
2. プリマドール 無名典礼(非18禁) (Key) (2024-05-31)
ノベルゲームとしての総合力でみると、やはりKeyブランドは流石だなと思わされた一作。
数時間の作品の中でも、キャラたちに愛着を持たせ、感情移入させてくれただけでなく、テーマ性・メッセージ性も非常に刺さりました。
年を重ねるごとにどんどんと人生のルールが複雑になっていくのを実感していますが、そこにある豊かさに目が向くとき、それはきっとこのゲームのおかげなのでしょう。
1. たねつみの歌(非18禁) (ANIPLEX.EXE) (2024-12-13)
Kazukiさんの作品がアニプレから出る、その初報には震えました。
体験版をやりなおして初日当日に臨むくらい、とても楽しみにしていましたし、2024年で一番泣いた作品になりました。
国シリーズも素晴らしいので、ここから入った人たちが、是非続いていけばなと願っています。